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ピラタス PC-7 : ミニ英和和英辞書
ピラタス PC-7[ぴらたすぴーしー7]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ピラタス PC-7 : ウィキペディア日本語版
ピラタス PC-7[ぴらたすぴーしー7]

ピラタス PC-7(Pilatus PC-7)は、スイスピラタス社が開発した単発練習機。愛称はターボトレイナー(Turbo Trainer)。ターボプロップ練習機の先駆者的存在で、これまでに世界で20ヶ国以上に採用されている。
== 概要 ==
1950年代後半にピラタス社が開発したレシプロエンジン搭載の初等練習機P-3の後継機として開発されたのが本機で、試作機はP-3のエンジンプラット・アンド・ホイットニー・カナダPT6Aターボプロップエンジンに換装して作られ、1966年4月1日に初飛行した。しかし、テスト飛行中に燃料管理のミスが発生し緊急着陸したことが原因で計画は一時的に棚上げされた。その後1973年に計画が再開されるとスイス空軍はすぐに採用を決定したが、量産化に当たっては性能向上や操縦性の改善など多くの改良が必要であったため、機体構造や主翼などに大きな変更が加えられ、結果としてP-3とは大きく異なる外見になった。こうして量産型初号機が初飛行したのは、試作機の初飛行から10年以上が経過した1978年8月18日のことだった。
PC-7の量産型はエンジンにPT6A-25Aを採用し、485kWの最大出力を410kWに減格して使用している。1985年からはオプションで座席をマーチン・ベイカー製の射出座席にすることが可能になった。PC-7は軽快な運動性を持つだけでなく、兵器訓練が可能なように主翼下に計6箇所のハードポイントを設置しているため、COIN機としての運用も可能である。このため、軽攻撃機として採用した国も少なくない。イラン・イラク戦争ではイラン・イラク両軍で実戦に投入されている。
1992年には、南アフリカ空軍からの要求に基づいて、次世代練習機として開発したPC-9で用いた新技術をフィードバックしたPC-7 Mk.IIが登場している。このPC-7 Mk.IIは、PC-9と同じスタイルのコックピットを採り入れており、後席を一段高く配置して後席からの前方視界を確保し、射出座席を標準装備している。計器類も近代化され、ヘッドアップディスプレイを設置することも可能である。他にも、エンジンはPT6A-25C(最大出力632kWを522kWに減格)を搭載したことでPC-7よりも約30%パワーアップしており、それに伴いプロペラブレードは3翅から4翅に増やされ、胴体下にはエアブレーキが追加された。このためPC-9とよく似た外見となり(機体寸法もPC-9と同じである)、1996年からはPC-9と共通の胴体を使用して製造されている。ハードポイントもPC-7同様に6箇所あるが、南アフリカ空軍へ引き渡された機体は政治的理由からハードポイントが塞がれている。後に登場したPC-9MはPC-7 Mk.IIの技術がフィードバックされたため、外見での識別が困難なほどPC-7 Mk.IIと瓜二つとなった。
現在ピラタス社では、初等練習機としてはPC-7 Mk.IIを、より高性能の練習機としてはPC-9やPC-21を販売している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ピラタス PC-7」の詳細全文を読む




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